ヘギーおにいさんは激怒した。必ず、かの邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)のDredgeを除かなければならぬと決意した。ヘギーおにいさんには墓地対策がわからぬ。ヘギーおにいさんは、首都圏のカウンターバーン使いである。火力を打ち、ツモを強化して暮して来た。けれどもDredgeに対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明ヘギーおにいさんは自宅を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此(こ)の晴れる屋にやって来た。ヘギーおにいさんには嫁も、彼女も無い。セフレも無い。75枚の、ツンデレなデーキと二人暮しだ。このデーキは、KANSAIの或る大規模な大会で、近々、本戦用(ほんせんよう)デーキとして使う事になっていた。本戦も間近かなのである。ヘギーおにいさんは、それゆえ、デーキのスロットやら仮想敵の対抗パーツやらを買いに、はるばるY!オークションにやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから海外のえBayをぶらぶらネットサーフした。ヘギーおにいさんには竹馬の友があった。Iori.not.ろりである。今は此の晴れる屋の店内で、Dredgeをしている。その友を、これからディスってみるつもりなのだ。久しく(僕は土曜はGCCに参加していたので)逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちにヘギーおにいさんは、店内の様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も登り、まちの明るいのは当りまえだが、けれども、なんだか、早稲田大学が近く(でリア充ばかり)のせいばかりでは無く、店内全体が、やけに寂しい。のんきなヘギーおにいさんも、だんだん不安になって来た。店内で逢った若いabigaraをつかまえて、何かあったのか、1年まえに此の店に来たときは、夜でも皆がレガシーデーキをまわして、店内は賑やかであった筈(はず)だが、と質問した。若いabigaraは、首を振って答えなかった。しばらく歩いてゆーさん(ゆーさん)に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。ゆーさんは答えなかった。メロスは両手でゆーさんのからだをゆすぶって質問を重ねた。ゆーさんは、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「Dredgeは、人を殺します。」
「なぜ殺すのだ。」
「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人を殺したのか。」
「はい、はじめはDredge使いの友人さまを。それから、墓地対策をしないレガシープレイヤーを。それから、墓地対策をしないレガシープレイヤーさまを。それから、墓地対策をしないレガシープレイヤーさまの友人さまを。それから、墓地対策をしないレガシープレイヤーさまを。それから、賢臣の墓地対策をしないレガシープレイヤーを。」
「おどろいた。Dredge使いは乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、墓地対策をしないレガシープレイヤーの心をも、お疑いになり、少しく派手な結果を残している者には、墓地対策置物ひとりずつAncient Grudgeすることを命じて居ります。破壊を拒めば墓地対策を使わざるをえなくなって、殺されます。きょうは、六人殺されました(※参加者が32人以上だったため)。」
聞いて、ヘギーおにいさんは激怒した。「呆(あき)れたDredge使いだ。生かして置けぬ。」
ヘギーおにいさんは、単純な男であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ大会受付しにいって行った。たちまち彼は、巡邏(じゅんら)の店員に捕縛された。調べられて、ヘギーおにいさんの懐中からは墓地対策が出て来たので、サイドボードには積んでいなかった。ヘギーおにいさんは、Dredge使いの前に引き出された。
「この《Ravenous Trap / 貪欲な罠》で何をするつもりであったか。言え!」暴君Dredge使いは静かに、けれども威厳を以(もっ)て問いつめた。そのDredge使いの顔は蒼白(そうはく)で、眉間(みけん)の皺(しわ)は、刻み込まれたように深かった。
「店内メタを暴君の手から救うのだ。」とヘギーおにいさんは悪びれずに答えた。
「おまえがか?」Dredge使いは、憫笑(びんしょう)した。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」
「言うな!」とヘギーおにいさんは、いきり立って反駁(はんばく)した。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。Dredge使いは、レガシープレイヤーのDredgeノーケアをさえ疑って居られる。」
「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」暴君は落着いて呟(つぶや)き、ほっと溜息(ためいき)をついた。「わしだって、平和を望んでいるのだが。」
「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」こんどはヘギーおにいさんが嘲笑した。「墓地対策の無い人を殺して、何が平和だ。」
「だまれ、下賤(げせん)の者。」Dredge使いは、さっと顔を挙げて報いた。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、磔(はりつけ)になってから、泣いて詫(わ)びたって聞かぬぞ。」
「ああ、Dredge使いは悧巧(りこう)だ。自惚(うぬぼ)れているがよい。私は、ちゃんと負ける覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、ヘギーおにいさんは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに3回のマリガンをして下さい。
飽きた。
Dredge大嫌い。
デッキの完結度が高かったりレガシー新規参入にちょうど良かったり使い手は気のいい人が多かったりすんだけど、あんまりにもDredge戦がどうしようも無さ過ぎて、対戦中は、使い手が誰であろうとイライラしてしまい、こちらが何かバットマナーな振る舞いを起こすか負けてスリップ書くまで我慢できるかの別次元の戦いになるレベル。
Ioriさんとかイケメンで怖そうな見た目なのにお茶目で気のいい人でIoriさんの事を考えてると胸が痛くて(これって…もしかして恋してる?///)もしかして自分はゲイなのかしらんと思えてしまうぐらいIoriさんのことは大好きにも関わらず、彼が今日はDredgeを使ってると知った瞬間「あーあ、なんか上手いこと大会会場にタンクローリーでも突っ込んでこねーかなー??」とか思えてしまうぐらいDredgeが嫌いやーーー!!
画面の前の貴方。
そう貴方。
あれだろう、これが見たかったんだろう?
望み通りやってやらぁ。
1
2
3
スッ
i⌒i スッ
./ ̄\ | 〈|
| ^o^ | / .ノ||
,\_// ii|||| バチーン!!
/ ̄ / iii|||||| バチーン!!
/ /\ / ̄\ii|||| .’ , ..
_| ̄ ̄ \ / ヽ \从// ・;`.∴ ’
\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__) < ,:;・,‘
||\ / ̄\.’ , ..
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ | ^o^ | やめてください しんでしまいます
|| || ̄ ̄ ̄ ̄, \_/
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/ /\ / ̄\
_| ̄ ̄ \ / ヽ \_
\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__)
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|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
.|| ||
了
「Dredgeは、人を殺します。」
「なぜ殺すのだ。」
「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人を殺したのか。」
「はい、はじめはDredge使いの友人さまを。それから、墓地対策をしないレガシープレイヤーを。それから、墓地対策をしないレガシープレイヤーさまを。それから、墓地対策をしないレガシープレイヤーさまの友人さまを。それから、墓地対策をしないレガシープレイヤーさまを。それから、賢臣の墓地対策をしないレガシープレイヤーを。」
「おどろいた。Dredge使いは乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、墓地対策をしないレガシープレイヤーの心をも、お疑いになり、少しく派手な結果を残している者には、墓地対策置物ひとりずつAncient Grudgeすることを命じて居ります。破壊を拒めば墓地対策を使わざるをえなくなって、殺されます。きょうは、六人殺されました(※参加者が32人以上だったため)。」
聞いて、ヘギーおにいさんは激怒した。「呆(あき)れたDredge使いだ。生かして置けぬ。」
ヘギーおにいさんは、単純な男であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ大会受付しにいって行った。たちまち彼は、巡邏(じゅんら)の店員に捕縛された。調べられて、ヘギーおにいさんの懐中からは墓地対策が出て来たので、サイドボードには積んでいなかった。ヘギーおにいさんは、Dredge使いの前に引き出された。
「この《Ravenous Trap / 貪欲な罠》で何をするつもりであったか。言え!」暴君Dredge使いは静かに、けれども威厳を以(もっ)て問いつめた。そのDredge使いの顔は蒼白(そうはく)で、眉間(みけん)の皺(しわ)は、刻み込まれたように深かった。
「店内メタを暴君の手から救うのだ。」とヘギーおにいさんは悪びれずに答えた。
「おまえがか?」Dredge使いは、憫笑(びんしょう)した。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」
「言うな!」とヘギーおにいさんは、いきり立って反駁(はんばく)した。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。Dredge使いは、レガシープレイヤーのDredgeノーケアをさえ疑って居られる。」
「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」暴君は落着いて呟(つぶや)き、ほっと溜息(ためいき)をついた。「わしだって、平和を望んでいるのだが。」
「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」こんどはヘギーおにいさんが嘲笑した。「墓地対策の無い人を殺して、何が平和だ。」
「だまれ、下賤(げせん)の者。」Dredge使いは、さっと顔を挙げて報いた。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、磔(はりつけ)になってから、泣いて詫(わ)びたって聞かぬぞ。」
「ああ、Dredge使いは悧巧(りこう)だ。自惚(うぬぼ)れているがよい。私は、ちゃんと負ける覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、ヘギーおにいさんは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに3回のマリガンをして下さい。
飽きた。
Dredge大嫌い。
デッキの完結度が高かったりレガシー新規参入にちょうど良かったり使い手は気のいい人が多かったりすんだけど、あんまりにもDredge戦がどうしようも無さ過ぎて、対戦中は、使い手が誰であろうとイライラしてしまい、こちらが何かバットマナーな振る舞いを起こすか負けてスリップ書くまで我慢できるかの別次元の戦いになるレベル。
Ioriさんとかイケメンで怖そうな見た目なのにお茶目で気のいい人でIoriさんの事を考えてると胸が痛くて(これって…もしかして恋してる?///)もしかして自分はゲイなのかしらんと思えてしまうぐらいIoriさんのことは大好きにも関わらず、彼が今日はDredgeを使ってると知った瞬間「あーあ、なんか上手いこと大会会場にタンクローリーでも突っ込んでこねーかなー??」とか思えてしまうぐらいDredgeが嫌いやーーー!!
画面の前の貴方。
そう貴方。
あれだろう、これが見たかったんだろう?
望み通りやってやらぁ。
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スッ
i⌒i スッ
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,\_// ii|||| バチーン!!
/ ̄ / iii|||||| バチーン!!
/ /\ / ̄\ii|||| .’ , ..
_| ̄ ̄ \ / ヽ \从// ・;`.∴ ’
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了
コメント
ドレッジは絶滅すべき!
晴れる屋では諦めずに墓地対してくださいよww
ドレッジがいなくなれば、サイドプランも少し楽になるんですけどね。
ドレッジに勝つには墓地対最低3枚は取りたいですね。それでも勝てるかわからないのが悲しいところですが。
墓地対策取ると、かなりサイド圧迫されるんで最近は取ってません。
σ λ
~~~~
/ ´・ω・) < 【ドレッジ使い】へぎーちゃん♪へぎーちゃん♪
_, ‐’´ \ / `ー、_ あそこに握りつぶされたリンゴがあるでしょ~?
/ ’ ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
’い ヾ`ー~’´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐’´ ̄`冖ー-/
_
σ λ
~~~~
/´・ω・ ) < 数分後の貴様の姿だ
_, ‐’´ \ / `ー、_
/ ’ ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
’い ヾ`ー~’´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐’´ ̄`冖ー-/